青空文庫

青空文庫のススメ~著作権の切れた近代小説は無料で読める。

最近販売されている電子書籍リーダーはすべて、その端末から何某かの通信回線を経て最寄りの電子ブックストアから書籍を購入できるようになっています。
このストアからのコンテンツは、保障内操作では互換性保障がありません(SONYとKoboは一部互換がある)。
ですから、このストアの充実度を吟味することもリーダー選びの要素になります。
ここで、微妙な発言をしました。どれも機械ですから、改造は可能です。ただし、当然のことですが、保障外となります。
危険なことは、書籍を購入するのですから、決済行為がその端末で行われること、
経済的個人データとそのユーザーの性癖を知り得るデータが扱われているということです。
通常の使用による事故はメーカーにその責任所在があろうかと考えられますが、改造や、保障外使用による保証は当然ながらありません。
今回ご紹介したい内容は「青空文庫」です。青空文庫とは、インターネット上で日本の法律で保護されている著作権切れの著作を公開しているサイトです。

青空文庫
著作の電子データ化の作業は「青空工作員」と呼ばれる、このサイト運営母体に登録されたボランティアによるものです。
作業は分業配布され逐次行われており、作業中の作品名も公開されていて、計画的です。毎日2、3の作品が新たに公開されています。
つまり、青空文庫に掲載されている全作品は没故者作品と言うことです。著作権の切れる50年の歳月を経なくてはなりません。
ここ数年前、話題になった作家は「太宰治」です。人気作品が多いため急ピッチで作業が進められ、殆ど終わっているようです。
新しい作品は読めませんが、50年前ですから、戦後20年以前の作家著作が対象です。
青空文庫で扱われる著作は日本語の物だけです。外国人作家の作品であれば、翻訳者の著作権切れ作品が対象となります。
したがって、たとえば、カフカの作品なども読むことができます。
青空文庫では古い著作が対象ですから、「記紀」も対象です。「源氏物語」もそうです。
ところが、古い日本語のスキルがなければ到底読めませんから、原文の電子化はありません。与謝野晶子の作品は著作権切れ対象ですから、
女史による現代語訳の源氏物語は青空文庫にあります。記紀も同様に、まさかオール漢字(漢字による仮名も含め)を読めるものではありませんので、
古事記のみ現代語訳があります。
現代語訳といっても、旧仮名遣旧漢字使用もあります。「樋口一葉」はかなり手こずりました。
古典現代語訳を含めた明治から著作権の切れた戦後20年までの有名著作は殆どここで読めます。2万弱程あるようです。

次回は、青空文庫の読み方をご紹介します。